昭和初期と現代で大きく異なる社食サービス

社食サービスは、多くの方が一度は経験をされているものでしょう。社会人となった際、まず最初に勤め先で福利厚生サービスを経験するものです。公的保険の付与から厚生年金の支給、そして社食の3つは必ず雇用主が労働者に提供をしなくてはいけないものです。日本は先進国のなかでも、非常に労働者にとって働きやすい環境を用意されています。

社食サービスは世界各国では日本でしか義務付けておらず、食も守られているというのは国連でも高い評価を下される結果となりました。そこでここでは、昭和初期と現代の社食の違いを見ていくことにしましょう。まず昭和初期の場合、法律で義務づけられていなかったことから、非常に粗悪なものしか口にすることができませんでした。当時はまだ白米は高級な食材であったので、おもにアワ・ヒエ・麦などを使った握り飯と味噌汁のみです。

栄養価の計算方式もなく、非常に塩分が多かったことから高血圧症・脂質異常を発症される労働者もいました。1979年以降、労働基準法で社食サービスが義務付けられ、さらに2010年の健康増進法の施行からは管理栄養士が必ず栄養価を計算してからメニューを考案されるようになりました。1日の摂取カロリーが650kcalになり、塩分は0.2g以下となるメニューで考案をされるわけです。そして必ず主菜・副菜5品で構成をするようになっており、レストランなどで味わえる高級な食事と同等となってサービスを受けられます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です